こんにちは。
ヘブルシュです。
マンションやアパートなどの集合住宅に住んでる方で、ベランダで家庭菜園をやりたいなと思ってる方は多いと思います。
でも、「うまくそだてられるだろうか」「虫が発生したらいやだな」など、いろいろな不安があると思います。
そこで今日は、長年ベランダ菜園を行ってきた僕が、これからベランダ菜園を行おうと思ってるかたのために、ベランダ菜園ならではの困ることや工夫などを紹介したいと思います。
- ベランダ菜園の魅力
- 最も厄介な害虫への対処方法 実際に虫は発生するの?
- 水やりの頻度は?毎日、2日おき?水やりの方法は?
- 夏なのに日照不足?夏は意外と南向きベランダでも光が当たりにくい
- ベランダ菜園でおすすめの野菜は?
- まとめ
ベランダ菜園の魅力
ベランダ菜園は一軒家の庭で行う家庭菜園とは違う魅力があると思います。
まずは僕が考えるベランダ菜園の魅力について紹介します。
ベランダの狭いスペースを有効活用して野菜を育てられる
ベランダ菜園の魅力はなんといっても、ベランダのちょっとしたスペースを有効活用して、手軽に家庭菜園ができることだと思います。
我が家も幅1m程度の狭いベランダですが、いろいろな野菜を育てています。
実際のいまの我が家のベランダはこんな感じです。
どうでしょうか?
ちょっと育てすぎで、妻に「どこに洗濯物を干せばいいのよ!」と怒られますが、狭いベランダのスペースを最大限利用して、いろいろな野菜を育てています。
いまのところ、幅1m、長さ10mのベランダにプランターを6個程度おいています。
育てている野菜は、寒い時期なので、ネギ、小松菜、水菜、サニーレタスなどです。
暖かい時期になるとミニトマト、ナス、スナップエンドウ、オクラ、アスパラ、ミョウガ、ピーマン、キュウリ、ニラなどが育てられます。
ほしいときにすぐに収穫できる
ベランダ菜園をしていると、部屋からベランダに一歩出ればすぐに育てている野菜を収穫できます。
料理をするときに、「ちょっとネギがほしいな」「小松菜を野菜炒めに使うか」と思ったときにすぐに収穫して使うことができます。
ベランダなら部屋の明かりが届くので、ライトなどを用意しなくてもすぐに収穫ができます。
実際に我が家では、ちょっと料理に使いたいときに、ネギや小松菜などが収穫できるので非常に重宝しています。
これが一軒家の広い庭で家庭菜園を行っていたら、収穫のときにわざわざ靴をはいて外に出ないといけないので少し面倒ですよね。
収穫や成長を楽しめる
日々ぐんぐんと育っていく野菜はながめるだけでとても楽しめます。
また、育ったミニトマトを子供にあげて美味しそうに食べてくれると「お父さんが育てた野菜だぞ」となんだか誇らしい気持ちになりますよ!
上手に育てれば小松菜などの葉物野菜が好きなときに好きなだけ収穫できる
比較的いつでも育てられる、葉物野菜などはいつでも好きなときに好きなだけ収穫できます。
例えば、ネギ、ニラ、小松菜、水菜、ほうれん草、サニーレタスなどは一度に全部収穫しないため、プランターに生えている間は、いつでも好きなときに収穫できます。
サラダに使える、サニーレタスなどは収穫したてだと、非常にみずみずしくておいしいですよ!
以上が僕が考える、ベランダ菜園の魅力です。
ここからは、実際にベランダ菜園をするときに困ることやその対策などについて紹介します。
最も厄介な害虫への対処方法 実際に虫は発生するの?
はじめ僕もベランダ菜園をしようとしたときに妻から
「虫は発生しないの?」
「え?どうだろうか?」
「虫が発生すると、周りの家にも迷惑かけそうだし、やめてほしいな・・・」
「わかったちょっと調べてみる」
「・・・」
「アブラムシとかが発生するみたいだけど、予防とかをすればいいみたいだよ」
ってな感じで、虫について調べていました。
結論から言いますと、ベランダであっても虫は必ず発生します。
僕はいままで、3階と2階でベランダ菜園をしたことがあるのですが、どちらもアブラムシなどの害虫は発生しました。
多少ベランダが高い位置にあっても、風等で虫が飛んでくるのでしょうね。
虫が発生したときはどうするの
正直、どうしようもありません・・・
いさぎよく諦めましょう。
ネットでいろいろと調べれば、牛乳をスプレーしたり、こまめに駆除したりと、対策が書いてあります。
ただし、やってみればほとんど効果がなかったり、時間がかかりすぎたりして、なかなか続けるのが難しいです。
実際僕の場合は、はじめは気持ち悪いと思っていたアブラムシも、手で駆除したりできるようになれてきましたが、
- 虫の増えるスピードが早すぎる。
- 植物が大きく育ってくると、虫対策をする範囲が広すぎて手に負えない
- 同じく、プランターの数が増えると、範囲が広すぎて手に負えない
- まじめに虫の駆除をすると作業時間がかかりすぎる。
などの理由で、虫対策は諦めてしまいました。
本気で虫対策をするには、農薬を使うか(せっかくの家庭菜園なのでできれば無農薬にしたい・・・)、こまめに虫が発生するたびに、駆除するしかないと思います。
また、これは本当に正しいかはわからないのですが、なんとなくベランダだと雨が直接当たらないので、アブラムシなどが落ちずに大量繁殖につながっているような気がします。
実際に、実家の庭の家庭菜園をみてみると、そこまで虫対策をしていないのに、アブラムシが大量繁殖していないことが多々ありました。
また、アブラムシなどは多少増えても、そうそう植物は枯れません。
少し気持ち悪いですが、虫は発生するものだと諦めて、ベランダ菜園に取り組むのもいいかもしれませんね。
実際に、ナスの葉っぱについているアプラ虫です。
結構おおいですよね。放置して大繁殖しているのもあるのですが、これを全部とるのはなかなか骨が折れます。
それでも虫の発生を最小限にするために
虫除けネットの使用
一番効果があるのが虫除けネットの使用です。
ただし、植物が小さいうちはネットで覆うことができますが、大きくなってくるとそもそもネットで覆うことができません。
こちらの写真では見にくいですが、ピーマンとネギはネットの中に収まっていますが、真ん中のキュウリはネットで覆えないほど大きくなってしまっているので、ネットは外しています。
残念ながらアブラムシはネットの隙間を通ってしまうので、あまり効果はありませんが、大きめの虫に対しては効果があります。
たとえば、植物の葉っぱを食べてしまう蛾の幼虫などは虫除けネットをかけていれば、だいぶん防げますよ!
我が家の場合はこんな感じで植物が虫よけネットに収まる間は、なるべく取り付けるようにしています。
あまり虫が発生しない時期を選ぶ
虫がよく発生する時期はだいたい5~10月の間です。
その期間を除けばあまり虫は発生しないので、虫の被害に悩むことなくベランダ菜園を楽しむことができます。
虫に強い植物を選ぶ
虫の被害を受けやすい植物、受けにくい植物があります。
ミニトマト、ニラ、アスパラ、ミョウガ、キュウリなどは、夏の暑い時期でもそこまで虫が大量繁殖せず、育てやすい野菜です。
一方、ナス、ピーマン、葉物野菜(小松菜やほうれん草など)はアブラムシが繁殖し始めると、大量に発生してしまいます。
特に、葉物野菜にアブラムシなどがついてしまうと、食べるときに気持ち悪いので、僕は暑い時期は葉物野菜は育てないようにしています。
虫対策のまとめ
虫対策についてまとめるとこんな感じになります。
- ベランダでも虫の被害は発生する。あまり神経質にならずに気にしないのが良さそう。
- 多少虫が発生してほったらかしにしてても、植物はすぐには枯れない。
- 一番手間のかからない虫対策としては、虫よけネットの設置が簡単で良い。
- 暑い時期(5~10月)を避ければそこまで虫に悩まされないで済む。
- ベランダだと雨が当たらないぶん、アブラムシが大量発生しやすい。
- 虫の被害を受けにくい植物を育てるのも有効な手段の一つではある。
水やりの頻度は?毎日、2日おき?水やりの方法は?
水やりについては、ベランダの場合雨が当たらないので、忘れずに与える必要があります。
屋根のない庭で家庭菜園をする場合は、雨がある程度降っていれば、水やりをしなくてもある程度育ってくれるみたいです。
実際に実家では、ほとんど水をやらなくても野菜が育っていると言っていました。
この水やりに対する、一番いい方法は、こちらの記事で紹介している自動散水機の設置がおすすめです。
我が家では、朝7時から1分間自動で散水するようにして、水やりを行っています。
夏なのに日照不足?夏は意外と南向きベランダでも光が当たりにくい
ベランダ菜園を行う際に発生する意外な問題として、夏の時期に太陽の差し込む角度が急すぎて、植物に光があまり当たらないということがあります。
庭などに地植えで育てている野菜などをみると、夏は日照時間も長く野菜がぐんぐん育ちそうなものですよね。
しかし、ベランダの場合は上の階のベランダが屋根のようにかかっているため、太陽の角度が急になると光がベランダの中まで入って来ないんですね。
例えば、僕が住んでいる大分県では夏至の最も太陽高度が高い瞬間は80°になります。
そうするとベランダの高さが2mだとすると、光はベランダの内側の35cmぐらいまでしか入ってこないことになります。
実際の夏至頃のうちのベランダの日当たり状況です。
プランターの半分も光があたっていないことがわかります。
夏の間の日照対策
日があまり当たらないと、特に夏野菜などは成長が遅かったりします。
そのための対策としては、
- なるべくベランダの際にプランターを配置する。
- 植物を植える際も、真ん中ではなく端っこに寄せて植える。
などの対策が有効だと思います。
ベランダ菜園でおすすめの野菜は?
ここまでで、ベランダ菜園特有の問題点などを紹介しました。
ここからは、それらの問題点を考慮したうえで、ベランダで育てやすい野菜を紹介したいと思います。
夏におすすめの野菜
ミニトマト
ミニトマトは虫がつきにくく、放ったらかしでも結構な量を収穫できるのでおすすめです。
我が家でも収穫期(6月~8月ぐらい)には2~3日に一度に5個づつぐらい収穫しています。
特に、いま1才の息子が収穫すると美味しそうに食べてくれるので、こちらとしても嬉しい限りです。
キュウリ
キュウリもアブラムシがほとんど付かず、放ったらかしで収穫できます。
大体週に2~3本採れるので、サラダなどにして食べています。
毎週コンスタントに収穫できるので、スーパーに買いに行かなくていいので、ベランダにあると非常に便利です。
夏以外の季節におすすめの野菜
夏以外の時期に育てる野菜としては、ズバリ葉物野菜の小松菜・ほうれん草・サニーレタスなどがおすすめです。
これらの野菜は、虫除けネットを設置していれば、ほとんど虫はつきませんし、間引きなどの管理はしなくても勝手に成長します。
ベランダで育てていると、サラダや炒めものなどを作るときに、使いたい量だけすぐに収穫できるので非常に便利です。
逆におすすめしない野菜
ほとんどが虫が多く発生するので僕は敬遠しているのですが、ナス・ピーマン・オクラなどはベランダ菜園にはあまり向いていないような気がします。
一度アブラムシが発生してしまうと、雨が当たることもないので、際限なく増殖して、野菜自体の元気がなくなって枯れてしまうことが多いです。
まとめ
以上、ベランダ菜園にまつわるあれこれに関する記事でした。
記事の内容を簡単にまとめるとこんな感じです。
- ベランダ菜園のいいところは、ベランダに出ればいつでもすぐに収穫できること!
- 虫対策には限界があるので、ある程度は諦めましょう。対策として手軽なのは虫よけネットの使用がおすすめ。
- ベランダ特有の問題として、夏は太陽高度が高すぎて、日があまり当たらないことや、雨が直接当たらないので、害虫が大量発生しやすい等の問題があります。
- ベランダ菜園では虫被害を受けにくい野菜を育てるのがおすすめ。夏は、ミニトマト、キュウリ、それ以外の季節は小松菜、サニーレタス、ほうれん草などがおすすめ。
道具の準備や日々の手入れなど、大変なこともあるベランダ菜園ですが、植物が成長する楽しみや、収穫して美味しい野菜を食べれるなど、とても楽しめる趣味だと思います。
僕自身もはじめは「続けれるだどうか?」と思っていましたが、やっていくにつれプランターの数が1つから2つ3つと増え、今ではベランダいっぱいにプランターおいてあるほど、ベランダ菜園にハマってしまいました。
みなさまも、ぜひ興味があればチャレンジしてみてはどうでしょうか!
今日はここまでです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。